To. ZENS0

日々の備忘録的なサムシング

増田

今月は増田強化月間ということで、普段は三か月に一回程度力作を投稿してたいところを、力作を一本と軽い作品を五本投下した結果、二本ホッテントリした。一本目はホッテントリに入ることはわかっていた時事ネタ系力作だったが、二本目は完全に予想外だった。え、こんな増田がバズるのかよ、というところが正直な感想だ。いや、釣り記事ではあることに変わりはないけど、力作よりもブクマを集めたから余計にそう思った。やるせない気持ちがふつふつと・・・

増田の臨界点がいまだに分からない。

 

とはいえ、経験則上ホッテントリする記事は

・タイトルが良くも悪くも秀逸(とにかく大げさで耳目を集めるようなタイトル)

・内容に対して突っ込みを入れたくなる(釣りだけではなく見解の相違も含めての話)

・休日を翌日に控えた夕食後の時間帯(でも、一年以上前に書いた増田が突然ホッテントリした経験もあるからまだ一概には言えない)

を共通して持っているような気がする。これはtopisyuさんによる増田での釣り体験記事(http://topisyu.tumblr.com/post/63021784456)の方が分かりやすい。

 

こういうことをやっていると、なんでネットメディアやまとめブログは変なタイトルをつけたり中身が薄っぺらいのかよく分かる。確率的にバズる可能性が高くなってPVもたくさんもらえる。悲しい現実だ。

復活と雑感

私は比較的健康的な人間だという自負があるが、毎年一回、必ずどこかのタイミングで体調不良になる。先週がまさにそうであった。幸いなことに、重要な要件がある時期ではなかったので、一週間丸々つぶれても問題はなかった。

思えば、私は非常に良いタイミングで体調不良になる。昨年も、風邪をこじらせたのは二月で、重要な事案はすべて終わらせていた時期だ。もっとも、裏を返せば緊張感から解放された瞬間に体に疲れが現れるということでもあろう。そういう意味では、本当に健康的な人間であるとは言えないかもしれない。

さて、年末ということで今は実家にいる訳だが、東京という大都市から一地方都市に戻るとやはり大きな差があることを突き付けられる。私の地元は、別に田舎というほど田舎ではないどころか、むしろ日本国内で見た場合大きい部類に入る都市であるにも関わらずだ。公共交通機関が最も分かりやすい例だが、東京の都心を走るJRやメトロをはじめとした鉄道は、非常に「綺麗」である。ここでいう綺麗には清掃が行き届いているだとか、見た目がきれいというだけではなく、設備という側面も含んでいる。具体的には、都心では駅のホームに転落防止用の柵が設置されているし、車内のテレビ画面の映像も、ホーム案内ですら見やすく映し出されている。

 

やはり金か。金なのか。

教訓的な何か

調子に乗って度数の高い果実酒をぽんぽん飲むと後に響くよという極々当然のお話。大切なときがあるならきちんと自己管理しようというね。

しかし柄にもなく何杯も飲んでしまったが、ベースとなったフルーツの風味が強すぎてアルコールを一切感じられなかったものは罠だと思うんだ。薄味のものを頼んで、初めて今までがばがば飲んできたのが実はヤバかったことに気付いたんだし。心拍数が上がるわ頭痛がするわなんて初めての経験だよ。

いずれにせよ、今更なのは否定できないが、本当に手遅れになる前にこういうことを体験できて良かったなあということでメモ。

今日のNYTが面白かった。

表題の通り。

具体的には、

・ 大学におけるe-sports(テレビゲームスポーツ)の在り方に関する記事

E-Sports at College, With Stars and Scholarships  http://nyti.ms/1zjGxfD

・日本における高齢者を狙った事件に関する記事

A ‘Black Widow’ Case Strikes a Nerve in Japan  http://nyti.ms/1zlgPY8

・アメリカとヨーロッパの性教育に関する記事

http://www.nytimes.com/2014/12/10/opinion/pamela-druckerman-talking-to-kids-about-sex.html

これらが面白かった。特に、三番目の記事は非常に興味深かった。割と下世話な話ではあるが、日本とはかなり違うなあと。しかしオランダが進んでいるのは耳にしたことがあるけど、まさかここまでとは思っていなかった。この辺の話はもっと知りたいところではある。

アルバムレビュー 『Act Your Age』 Gordon Goodwin's Big Phat Band

 ブログと言っても何を書いたらいいのかトンとわからないので、とりあえずジャズアルバムのレビューをする。初めて書くので勝手がわからないが、文章を書く練習のためにも挑戦してみる。

 

 まずは日本人にとってもすごく聴きやすいと思われる、アメリカ産のビッグバンドアルバムを紹介していこうと思う。

Gordon Goodwin's Big Phat Band 『Act Your Age』

 

Act Your Age

Act Your Age

 

1. Hit the Ground Running

これでもかと見せ所を詰め込んだエイトビートナンバー。テーマからTuttiまで一糸乱れぬ演奏をやりきるのはさすがといったところ。縦の線が完全にそろってると本当に気持ちがいい。アルトサックスソロはEric Marienthalで、最後まで聴かせてくれる。同時に、バックで躍動しているエレキベースも聴いていて気持ちがいい。8ビートナンバーは低音部だけ聴いていても楽しいところが素晴らしい。ライブ版もあって、そっちの方がもっとノリノリでやっているから好き。

2. Watermelon Man

ハービー・ハンコックの有名なナンバーであるWatermelon Manをビッグバンドアレンジ。4ビートにアレンジするのは意外と珍しい気がする。原曲通りのファンクでやるイメージが強い。もちろん、4ビートだからと言ってカッコ悪いかというと全然そんなことはなく、Tuttiもあるし転調もあるし、Gordon Goodwinのピアノソロは聴いていて小気味良いしで、非常にシンプルなメロディーとコード進行であるにも関わらず、飽きさせない作りになっている。

3. September

Earth Wind and Fireの有名なナンバー。恐らく誰もが一度はCMなり映画なりなんなりで聴いたことがあるはず。ヴォーカルはPatti Austinで、どっちかというと綺麗な歌い方なんだけど、アレンジ自体がややスムーズ寄りだから、違和感をさほど覚えない。もっと泥臭いSeptemberの方が良い、という人にとっては、ギターソロの後の間奏も含めて、物足りないかもしれないが、これはこれで一つの形。当然のごとく転調も入れて盛り上げていきます。

4. Yesterdays

Jerome Kernによって、ミュージカル「Roberta」のために作曲されたナンバーをビッグバンドアレンジ。1930年代に作られた曲で、いかにもブロードウェイ黄金期な曲。アレンジも豪華な雰囲気を醸し出している。ピアノはArt Tatumで、曲を通してひたすら暴れまくるのには圧巻。だというのに雰囲気を壊さないその塩梅は、一聴の価値あり。

5. Senor Mouse

まさかのChick Coreaが参加。Chick Coreaのナンバーはビッグバンドになってもかっこいい。原曲はGary Burtonとデュオで演奏しており、スパニッシュな雰囲気というか、Retrun to Foreverな雰囲気というか、いかにもChick Coreaらしいメロディなのだが、Gordon Goodwinと合体することで、抽象的な言い方になってしまうが、アメリカンな軽くて聴きやすいサウンドになっている。これも最初から最後までChick Coreaが引きっぱなし。バンドとChick Coreaの掛け合いも途中で挟まることで、緊張感が続く。コンテンポラリービッグバンドの入門としておすすめしたいところ。

6. Punta Del Soul

今度はDave Grusinが参戦。スムーズ色が強いビッグバンドナンバー。テーマを聴くたびにSmoke on the Waterが思い出されてしまうのは私だけだろうか。曲の構造自体はオーソドックスなもので、次何が来るか予想しやすいし、テーマの繰り返しも多い。これだけだとマンネリに感じるのではないかと思われるかもしれないが、決してそんなことはなく、バックに注目したら新しい発見を何度もできる。

7. Act Your Age

表題にもなっているGordon Goodwinによるナンバー。ここからは全部Gordon Goodwinによる作曲となっている。やたらと16分音符を重ねたり裏打ちが多かったりと、ミディアムな8ビートナンバーでもGoodwin節は健在。Eric Marienthalのソロもあるが、一曲目のHit the Ground Runningの方が華やかだし分かりやすいため、曲として地味な印象は否めない。

8. Chance Encounters

ここに来てやっと一休みできるミディアム4ビートナンバーがくるとでも思ったか。Goodwinのソプラノサックスソロは、相変わらず次何が来るか予想しにくい。ソロ開けのフルートソリも、バックのベースとセットで聴くと怪しい雰囲気を醸し出してきて一筋縄ではいかない。ソリ後のバンドプレイも焦点がなんだか合っていない。不協和音っぽいこともやったりと、安定しきれないナンバーを終えると爽やかな世界が。

9. Backrow Politics

名前から察せられるように、後ろのトランペット隊がすっごいがんばる曲だよ!ソロも全員で回すよ!Wayne Burgeron先生からBob Summers先生までみんなのソロが聴けるよ!サックスもピッコロやフルートに持ち替えて目立つように見えるが、その後に指回しからハイノートまで取り揃えているトランペットソリが待ち受けているから結局徒労に過ぎないのだ。そう、前にいる奴らは飾りでしかない。さて、ここで曲自体について述べると、語弊を恐れずに敢えて言えば、非常に頭が悪い曲。カートゥーンっぽい、と言うべきなのか。だが、それが悪い訳では決してない。

10. East Cost Envy

さっきより成長して中学生か高校生くらいになったようなミディアムナンバー。8ビートと4ビートを行き来する中でテナーサックスとトロンボーンがバトルソロを行う。その後はサックスソリがありのバンドプレイがありのでなんともベタな展開だが、これにわくわくしない聴き手がいるのだろうか。

11. El Macho Muchacho

名前からも分かるようにラテンナンバーだが、フュージョン要素は強め。フレーズはGoodwinのナンバーを聴きまくっていると既視感のあるものが多いが、ギターソロ、テナーサックスソロ終わりからのビルドアップ、そしてエンディングが近づいていることがはっきりと分かる曲作りが上手いからなんだか許せちゃう。

12. Gumbo Street

一曲の中に色々詰め込んてみました、というラストナンバー。なので一言で表現するのは難しいのだが、少なくとも聴きにくいラインを超えない範囲で遊んでいる点は聴いていて面白いと感じているし、このアルバムの中では一番好きなナンバーではある。ただ、終わり方はあっさりとしすぎな気がした。

 

初めての記事

 「男もすなる日記といふものを女もしてみんとてするなり」

 日本を代表する日記文学土佐日記」はこの一文から始まった。高校までの義務教育を受けた人間であれば、誰しもが耳にしたことがあるだろう。今までブログどころか私的な日記すら書いたことのない私が、友人から一度やってみないかと誘われたとき、何を書くかよりも、この一節を最初に持ってくることが真っ先に思い浮かんだ。日記とは本来、日々の雑事を書くことが第一義であることを考えたら、私のこうした姿勢は間違ってはいるが、紀貫之のシンプルにして美しい表現を一度は使ってみたいと思うことは、日本人である以上拒むことのできない誘惑である。もっとも、より正確を期すのなら、「友もすなる日記というふものを、吾もしてみんとてするなり」といったところになるだろうが。

 さて、土佐日記が世に出て以来何度も繰り返されてきた、いささか陳腐な冒頭ではあったが、そろそろ表題について書き綴っていきたい。

論理的話法

 論理的話法と銘打ってはいるが、別に大それたことではない。私なりの論理的な話し方に対する理解は、将棋あるいはチェスと同様の構造を有している、ということである。

 将棋やチェスの対局をご覧になったことのある方はご存知だろうが、王様が詰んだから投了・リザインしてそこでゲームは終了、という訳ではない。どこが悪かったのか、どうすればよかったのか、といった検討も綿密に行う。この過程において驚くべき点の一つに、棋士は対局における本筋をすべて覚えているということがある。

 ここで、本筋をXと置こう。このXはいくつもの局面a,b,c,d,...によって構成されている。その個別の局面において、例えばaの盤面から別の駒の動きを検討していき、a',a'',a''',,,などと、徹底的に検討していっても、即座に本筋Xに戻ってb,c,d,...へと進むことができるのだ。

 論理的な思考あるいは話し方にも同様のことが言えるのではないか。

 まず、話者本人に絞って見ると、話者は話している本筋Xについて、それがどのような構成要素a,b,c,d,...によって成立しているか把握しているため、それぞれのa,b,c,d,...について、聴き手に対して分かりやすい形で伝えることができる。トートロジー気味ではあるが、構成要素がどう本筋Xに関連づいているのかを知っていれば、それ相応の話し方ができる。というか、分かりにくい話をする人はおしなべて全体構造を把握していない。そして、これを二人の人間同士の対話に拡張すると、将棋における検討のように、構成要素aに関して深く議論していても、本筋Xが分かっているためすぐに元の話題aに戻って話を先に進めることができる。あるいは、本来はbでするべき話βが出てきたときに、それは違うのではないかと指摘し、掴みどころのない議論を避けることができる。

 同時に、相手の立場と自身の立場をきちんと把握し、対話の中でそれぞれの考えがどう位置づけられるのかを考える必要も出てくる。例えば、構成要素aに関して対話している際に、私がαという意見を出し、相手がβという意見を出したとする。ここでどうしてその違いが出たのかを考慮すると、実はそもそもの相手の立場がBで私の立場がAであり、Bという立場からしたらaにおいてβの話をすることはおかしな話ではない、ということがありうる。そのことを考慮せずに、「βはおかしい」と指摘するだけでは表層的な対話に終わってしまうおそれがあるのだ。きちんと相手の立場Bを理解し、対話全体の中でどう位置づけられるかを判断して、初めてβという意見が真に棄却すべきものかどうかが分かるのだ。それがそういう意味では、相手の話を聴いて理解する能力、つまりコミュニケーション能力は実際に重要である。

終わりに

 このあたりの話題はまだ自分の中で消化しきれていないが文章にまとめることで一旦整理しておく。